【掲載日】2016/07/27 【最終更新日】2023/06/21
糖尿病の合併症
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監修者
白金台おがわクリニック院長
小川惇郎医師
心筋梗塞や脳卒中など取り返しのつかない病気を合併することも…
血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき様々な合併症に繋がります。
その中でも特に有名な三大合併症と呼ばれるものが「網膜症」「腎症」「神経障害」です。
その中にも糖尿病と関係性がある合併症としては動脈硬化から起きる「心筋梗塞」「脳卒中」などの病気があります。
糖尿病性網膜症とは
目の血管が正常に循環しなくなる病気です。血糖値が高いことによって起きることがわかっています。
血糖値が高いことによって、目の網膜に栄養を送っている細い血管の流れが悪くなったり詰まったりすることでおこる病気です。*年間で3,000人もの失明者が出ているとも言われています。
*出典:日本眼科医学会「糖尿病性網膜症」 2005
糖尿病性腎症とは
腎臓の血管が正常に循環しなくなる病気です。腎臓は血液を綺麗にする働きを行っているので、この状態が続くと身体の中の毒を貯めこみ、最後には寿命に著しく影響を及ぼす腎不全となり、人工透析が必要になってしまいます。
糖尿病性神経障害とは
血糖値が高い状態が続くことで、さまざまな神経線維に障害が起こる合併症です。
神経障害は内臓の働きを調節する自律神経と、手足の感覚や運動を調節する運動神経に影響を及ぼします。主な初期症状は、立ちくらみ、排尿・排便障害、足先のしびれや冷え、足の裏に紙が貼りついたような感覚や、虫が這っているような感覚などが挙げられます。
症状が進行すると、腕のしびれや手指の感覚消失、物が二重に見える外眼筋麻痺や顔面神経麻痺なども見られるようになり、治療が遅れると足の壊疽が始まり切断が必要となる場合もあります。
監修者
所属医療機関
白金台おがわクリニック
経歴
北里大学医学部卒業後、北里大学内分泌代謝内科へ入局。
平塚共済病院、川崎市立井田病院、北里大メディカルセンターへ出向。
その後、北里大学病院 内分泌代謝内科、NTT東日本関東病院を経て、2017年11月から、白金台おがわクリニック院長を務める。
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