【掲載日】2022/11/18   【最終更新日】2024/08/26

【2024年】手足のしびれにおすすめの薬8選-原因についても解説

手足のしびれの原因は?

正座などによって足がしびれるのは、血管が長時間圧迫されて足の末端の血流が悪くなるために生じる自然な現象ですが、特に理由もないのに慢性的にしびれがある場合は病気の疑いがあります。

原因1(脳の障害)

脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などが原因で、しびれが体の片側のみに現れることが多いです。

原因2(脊髄や脊椎の障害)

変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、椎後縦靭帯骨化症など、何らかの原因で脊髄が圧迫されるとしびれや痛みが生じることがあります。

原因3(末梢神経の障害)

多くは手根管症候群と呼ばれる指の先端がピリピリする症状で、手首の神経が圧迫されて生じる神経障害です。また、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる、神経細胞内に潜んでいたヘルペスウィルスの再燃により引き起こされる神経痛もよく見られます。

原因4(糖尿病)

高血糖の状態が続くと末梢神経に障害が起こる糖尿病の合併症の症状が起こります。手足の先にしびれや痛みが生じますが、進行すると次第に感覚が鈍くなりしびれも感じにくくなるため、傷があっても気づかず細菌感染する場合もあります。

原因5(筋肉の障害)

筋肉が凝った状態で神経や血管が圧迫されると生じやすくなります。その他、多発性筋炎や筋繊維症でもしびれが出ます。

原因6(更年期障害)

更年期を迎え、自律神経の乱れにより血流が悪くなることでしびれが生じることがあります。

手足のしびれの原因とは?主な病気とその治療法を解説

手足のしびれは市販薬で治る?

しびれの原因によっては市販薬でも有効です。具体的には「末梢神経の障害」「筋肉のコリ」「更年期障害」が原因である場合になりますが、服用から1週間以上経っても症状の改善がみられない場合は、医療機関を受診しましょう。別の病気が原因である可能性もあります。
反対に、頭痛・めまい・ろれつが回らない、筋肉の麻痺や指先の痛み、のどが異常に渇くなどの症状があった場合は、市販薬で治めようとせず、早急に病院を受診するのが良いでしょう。

受診する場合の診療科目
脳の障害→神経内科・脳神経外科
脊髄や脊椎の障害及び末梢神経の障害→整形外科
糖尿病→内科・糖尿病外来

何科に行けばよいかわからない場合は、まずはかかりつけ医に相談し、場合により専門医へ紹介してもらって重篤な病気を見逃さないよう、きちんと検査を受けましょう。

手足のしびれにおすすめの市販薬8選

しびれや痛みなど末梢神経障害の治療に処方される薬に「メチコバール」というものがあります。ビタミンB12の一種で、一般名(有効成分)を「メコバラミン」といいます。
ビタミンB12は、末梢神経や中枢神経の機能の維持・修復を行う作用があり、ヘモグロビンの合成にも関わりがあります。そのため、ビタミンB12が不足すると、末梢神経の働きが鈍り、しびれや痛み・貧血が起きることもあります。その中でも「メコバラミン」は特に神経組織への移行性に優れているため末梢神経障害の治療に使われます。

末梢神経障害によるしびれ

・アリナミンメディカルゴールド(アリナミン製薬)

※眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩・首すじのこり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ
有効成分:メコバラミン(ビタミンB12)/ビタミンB1誘導体/活性型ビタミンB6 /天然型ビタミンE/ガンマーオリザノール/葉酸
服用/回数:1回1錠・1日3回
内容量:21錠・45錠・105錠
使用可能年齢:15歳以上

・エスファイトゴールドDX(エスエス製薬)

※眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩こり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ
有効成分:ビタミンB12/ビタミンB1誘導体/活性型ビタミンB6/ビタミンEコハク酸エステルカルシウム/ニコチン酸アミド
服用/回数:15歳以上:1回2~3錠・1日1回
11~14歳:1回1~2錠・1日1回
5~10歳:1回1錠・1日1回
内容量:90錠・180錠・270錠
使用可能年齢:5歳以上

・ナボリンEB(エーザイ)

※肩・首すじのこり、腰痛、神経痛、手足のしびれ(しびれ感)
有効成分:メコバラミン/ビタミンB1誘導体/ビタミンB6//天然型ビタミンE
服用/回数:1回1錠・1日3回
内容量:45錠・120錠
使用可能年齢:15歳以上

・ユンケルB12アクティブα(佐藤製薬)

※腰痛、手足のしびれ(しびれ感)、神経痛、肩・首すじのこり
有効成分:メコバラミン/コンドロイチン硫酸エステルナトリウム/ L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム/天然型ビタミンE
服用/回数:1回2錠・1日3回
内容量:60錠・120錠
使用可能年齢:15歳以上

・アクテージHK錠(アリナミン製薬)

※関節痛・筋肉痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労、便秘
有効成分:ビタミンB1誘導体/ビタミンB6/ビタミンB12/コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
服用/回数:1回3錠・1日2回
内容量:180錠
使用可能年齢:15歳以上

・ヘルビタS(米田薬品)

※神経痛、筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、眼精疲労
有効成分:メコバラミン/葉酸/天然型ビタミンE/ビタミンB1誘導)/ビタミンB6
服用/回数:1回1錠・1日3回
内容量:60錠・75錠・180錠
使用可能年齢:15歳以上

筋肉のコリによるしびれ

・ドキシン錠(アリナミン製薬)

※腰痛、肩こり、筋肉痛、神経痛、寝ちがい、ねんざ、打撲、関節痛
有効成分:メトカルバモール/エテンザミド/無水カフェイン/ビタミンE酢酸エステル/ビタミンB1誘導体
服用/回数:15歳以上:1回2錠・1日3回
12~14歳:1回1錠・1日3回
内容量:18錠・36錠
使用可能年齢:12歳以上

・コリホグス(小林製薬)

※肩・首筋などの痛みおよびこり、腰痛、背痛、ねんざ、うち身、神経痛・リウマチ性疼痛、四十肩、関節痛、筋炎、腱炎
有効成分:クロルゾキサゾン/エテンザミド/カフェイン水和物
服用/回数:1回1~2錠・1日2回まで
内容量:16錠
使用可能年齢:15歳以上

手足のしびれに市販薬を用いる際の注意点

副作用と飲み合わせ

飲み合わせで注意が必要なものもあるので、併用薬がある場合は事前に薬剤師等に飲み合わせの可否を確認しましょう。
例えばビタミンB6は、パーキンソン病の治療に使われる薬の作用を弱めることがあるため、併用する場合は確認が必要です。
尚、手足のしびれの市販薬でよく用いられる成分であるメチコバール(メコバラミン)は、副作用が少なく、飲み合わせに注意が必要な薬は特にないとされていますが、日常的に服用している薬やサプリメントがある場合は担当医に伝えておくと良いでしょう。

用法用量

しびれが強いからといって、自己判断で服用量を増やすと思わぬ副作用が出て、体に悪影響を及ぼす可能性もあります。市販薬で効果をあまり感じられない場合は、医療機関を受診して医師に相談するようにしましょう。

服用期間

即効性はないため、1か月くらいは服用し続ける必要がありますが、用法用量どおりに服用していても一向に改善が見られない場合は、医師または薬剤師に相談するのが良いでしょう。

服用のタイミング

食前食後のきまりはなく、どのタイミングでも服用できます。1日3回の服用であれば朝昼晩の食事の前後や、1日1回であれば就寝前など、忘れないタイミングで服用すると飲み忘れを避けることができそうです。

まとめ

しびれの原因は様々で、場合によっては重大な病気が潜んでいる可能性もあります。継続する慢性的なしびれがある場合は放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。
また、末梢神経障害や筋肉のコリから来るしびれには、上記のような市販薬で対応できる場合もあります。たくさん種類があるので、迷ったら薬剤師に相談して選ぶと良いでしょう。
即効性があるタイプの薬ではありませんので、ある程度継続してしばらくは服用し様子を見てみる必要があります。服用開始から1か月ごろを目途に、何も効果を感じられない場合は別の原因である可能性もあるので、一度医療機関を受診するようにしましょう。

しびれの基礎知識ページに戻る

しびれの基礎知識一覧

人気の記事

治験ボランティア登録はこちら

フリーダイヤル0120-189-408

営業時間(月~金)10:00 - 18:00

治験ボランティア登録

その他の病気の基礎知識を見る

こちらもよく読まれています

治験情報一覧

治験ボランティア・モニター参加者募集

  • フリーダイヤル0120-189-408