【掲載日】2022/05/30

手足のしびれの原因とは?主な病気とその治療法を解説

しびれとは?

手足がしびれる、ピリピリする、ジンジンする・・・しびれが起きる原因は様々で、原因によっては緊急を要する場合もある、注意が必要な症状です。
しびれの種類は大きく分けて二つ。

  • 運動麻痺:運動神経の経路に障害が起こり、手足の筋肉に力が入らない
  • 感覚異常:脳と手足の感覚をつないでいる神経経路に障害が起きている

しびれの原因は、神経障害が起きた場所によって変わってきます。

しびれの症状は?

しびれの代表的な症状は、
「ビリビリとした、正座をした後のようなしびれ」
「感覚が普段より鈍い感じがする」
「手足の力が入りにくい」
というような症状が多く、これに加えて痛みがある場合もあります。
また、上記以外に視覚異常や吐き気・ろれつが回らない・半身性の麻痺などの症状が現れている場合は脳卒中の疑いもある為、迷わず救急車を呼びましょう。脳卒中は発作が起きてから治療開始までの時間によって、その後の回復状態が変わるくらい緊急を要する症状です。

しびれの原因は?

しびれは頭・脊椎・末梢神経に至るそれぞれの感覚の経路で起きた障害と、内科的疾患の4つの原因から起こることが多いです。しかしその背景には様々な疾患が関係していることも考えられます。長期間にわたって続いている慢性的なしびれ、徐々に悪化しているしびれなどは放置せず早めに医療機関を受診してください。
反対に、突然起こったしびれは、脳卒中など脳に何らかの障害が起きている可能性があるため、すぐにでも医療機関に受診が必要です。脳卒中だった場合は治療開始までの時間がその後の経過に大きく影響します。

頭に原因がある場合

脳血管障害

脳卒中(脳梗塞【脳の血管が詰まる】・脳出血【脳の血管が破れる】)が起こると脳皮質や末梢神経から、感覚神経が通る部分に障害が起こります。前兆としては「半身がしびれる」「手に力が入らない」「言葉が出てこなくなる」「ろれつが回らない」などの症状が現れ、例えば右脳で起こった場合は反対側の左の手足にしびれが起こります。
脳卒中の初期症状は一過性(数分~数時間程度で収まる)であることが多いために、放置されやすい傾向にあります。しかし早い段階で適切な治療をしないとその後の状態が悪化する可能性があるので医療機関への早期受診・早期発見が鍵となります。

脳腫瘍

脳卒中のようにある日突然起こるのというものではなく、徐々に気づくとしびれを感じるようになっていた、というようにだんだん感覚が鈍っていく状態になります。

脊椎に原因がある場合

変形性頸椎症

加齢により首の骨が変形し、骨棘と呼ばれる突出部ができて、脊髄や神経根とよばれる神経を圧迫・刺激することでしびれや脱力の症状が出たりします。

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎で椎間板の組織が飛び出し、脊髄や神経根を圧迫するため、上肢の痛みやしびれ、筋力低下などが生じます。

椎後縦靭帯骨化症

頸椎後縦靭帯骨化症は、頸椎を支えている後縦靭帯が骨になってしまう病気ですが、それが脊髄の前にあるために脊髄を圧迫し、しびれや運動麻痺につながることがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎で椎間板が飛び出してしまうと、脊髄や神経根を圧迫します。主にお尻や足の痛み・しびれ、筋力低下という症状が出ます。特にお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、腰のヘルニアの代表的な症状です。後縦靱帯骨化症は難病指定されており、様々な要因が考えられていますが原因の特定には至っていません。また糖尿病や肥満の方に発生頻度が高いことが分かっています。

末梢神経に原因がある場合

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、肩を上げる動作を行うと神経や血管が圧迫され、手がしびれたり、冷たくなったり、力が入りにくくなったりする疾患です。胸郭出口は首と胸の間にある通路で、脳から伸びる神経が集まっていますが、第一肋骨と鎖骨との間にできた隙間が狭くなると神経が圧迫され症状がでます。なで肩の女性に多くみられ、肩こりと感じてそのまま放置してしまうことも多いですが、整形外科等では症状を診断するためにルーステスト・モーレーテストと呼ばれる方法で症状を診断します。

手根管症候群

手首から手のひらの真中にかけて正中神経という神経が走っていますが、手の使い過ぎなどが影響してこの部分で神経が傷むことで、指にしびれが起こります。手の甲はしびれず症状の出る場所が限定的なので診断もある程度しやすい病気です。末梢神経障害の中で最も多くみられる病気で、手や指を動かすと一時的に楽になりますが症状が進むと親指の筋力が落ち、物を落としやすくなる傾向があります。

内科的疾患が原因の場合

糖尿病性神経障害

胸郭出口症候群は、肩を上げる動作を行うと神経や血管が圧迫され、手がしびれたり、冷たくなったり、力が入りにくくなったりする疾患です。胸郭出口は首と胸の間にある通路で、脳から伸びる神経が集まっています糖尿病による合併症の症状で、高血糖の状態が続くと末梢神経(感覚神経・運動神経・自律神経の3つ)に障害が起こります。最初はピリピリ・じんじんといった痛みやしびれが生じ、進行していくと次第に神経は働きを失っていくため感覚が鈍くなって痛みやしびれも感じにくくなります。脚に傷を負っても気づきにくくそこから細菌に感染して細胞が壊死、最悪の場合は切断を余儀なくされる可能性もあります。

ビタミン欠乏

胸郭出口症候群は、肩を上げる動作を行うと神経や血管が圧迫され、手がしびれたり、冷たくなったり、力が入りにくくなったりする疾患です。胸郭出口は首と胸の間にある通路で、脳から伸びる神経が集まっています極度の偏食や慢性アルコール過飲者に見られる、ビタミン欠乏による神経障害です。ビタミンは体内で作ることがほとんど出来ない為、食物として取り入れる必要があります。不足するビタミンの種類によって、脚気・壊血病・夜盲症・骨軟化症などの症状があります。日本をはじめ先進国ではビタミン欠乏症は少なくなっていますが、無理なダイエットや不規則な食生活等から潜在性ビタミン欠乏症になるケースが増えていると考えられています。

しびれの治療法

これまでに述べたように、しびれは様々な原因により引き起こされます。原因により治療法は変わってきますので、まずは医師による診断が必要です。
どの科を受診すればよいかも症状により変わってきますが、神経内科・脳外科・整形外科などが一般的です。クリニックによっては「しびれ外来」を設けているところもあるので、どこに行けばよいか迷った時は、そのような病院で診てもらうのもよいかもしれません。検査・診察方法としてはまずは問診でしびれの起こり方・部位などを確認し神経学的診察を行い、必要に応じて頭部もしくは脊椎MRI検査、レントゲン、血液検査等を行います。
その後原因が判明したら、原因そのものを治す「原因治療」を進めていきます。脳血管障害など脳が由来のしびれは、緊急の処置を要する際にはER対応の病院に紹介される場合もあります。その他、頚椎性・腰椎性のしびれは、内服薬投与・静脈注射・レーザー治療などが中心で、末梢神経障害によるしびれは原因となる疾患の治療や内服薬投与が主となります。
また、原因治療と同時に、今出ている痛みなどを抑えたり不快な症状を緩和させたりするための「対症療法」も行われます。

しびれや痛みに使用される主な薬の種類

  • 消炎鎮痛剤・・・炎症をしずめて痛みを抑える
  • ビタミン剤・・・しびれや痛みの原因が末梢神経障害の時、神経の働きを助けるビタミン剤を処方する
  • 末梢循環改善薬・・・しびれや痛みの原因が血流の低下だった時、手足の血流を改善する
  • 神経の過敏性を抑える薬・・・損傷した神経が、過剰に反応することで起こるしびれや痛みを抑える薬で糖尿病による神経障害に使用される

自分でできるしびれ・痛み対策

  • 体を温める・・・慢性的な痛みやしびれは温めたりもんだりすると症状が和らぐことがありますが症状によっては効果がない場合もあります。
  • からだを適度に動かす・・・血流を改善するので症状が緩和することがあります。ただし急性期は安静第一なので注意してください。
  • 姿勢をよくする・・・猫背や座り方の悪い癖などを直すだけでも症状がよくなります。

まとめ

手足のしびれは誰にでも起こりうる症状ですが、その原因によっては重大な病気が隠れている可能性もあります。症状が長引く場合や突然のしびれ、明らかに違和感がある、などの場合は早めに医療機関を受診して、きちんと診断してもらうことをお勧めします。早期発見・早期治療はその後の回復経過が変わります。安易に放置しないでおかしいなと思ったらすぐにお近くのクリニックを受診しましょう。

しびれの基礎知識ページに戻る

しびれの基礎知識一覧

  • 手足のしびれの原因とは?主な病気とその治療法を解説

治験ボランティア登録はこちら

フリーダイヤル0120-189-408

営業時間(月~金)10:00 - 19:00

治験ボランティア登録
その他の病気の基礎知識を見る
  • 初めての方へ 安心して治験に参加いただくために
  • メールが届かない方へ
  • 無料検診はこちら
  • 治験ボランティアの声
  • 製薬会社・医療関係の皆様へ
  • 自分に合った治験の探し方

治験ボランティア・モニター参加者募集

  • 血圧が高い方
  • 血糖値が高い方
  • 尿酸値が高い方
  • 脂質異常でお悩みの方
  • 喘息でお悩みの方 class=
  • ニキビでお悩みの方
  • ニキビでお悩みの方
  • ニキビでお悩みの方
  • ニキビでお悩みの方
  • フリーダイヤル0120-189-408