【掲載日】2022/04/06

耳鳴りに効く漢方薬を使った治療方法やすぐできる予防方法をご紹介

そもそも耳鳴りってなに?

耳鳴りとは、実際には周囲で音がしていない状況にも関わらず、甲高い音や雑音のようなものが聞こえる現象を指し、特に高齢になると耳鳴りを感じる方が多くなる傾向にあるようです。
また、耳鳴りにも種類があり、血流音や筋肉の収縮音など雑音を発する原因が明確で、聴診器などを使用して音を増幅することで他の人にも聞くことができる他覚的耳鳴と、「ブーン」、「ジー」、「キーン」と表現されるような音が自分自身だけに聞こえる自覚的耳鳴があります。

耳鳴りが起こる原因とは?

耳鳴りが起こる仕組みは、不明確な点も多く完全には解明されていませんが、老化や疾病に伴う聴力低下の他に、日常生活でのストレス、大きな音を聞く、耳に異物が混入する、耳垢がたまっている、などが考えられます。

・ストレス

仕事や人間関係などによって受ける精神的ストレスや、睡眠不足や運動不足などの生活習慣が体に与える身体的ストレスが続くと、耳鳴りの原因となることがあります。

・大きな音を聞く

ヘッドホンで大音量の音楽を聴いたときなどに、内耳にある蝸牛が大きな音や衝撃により損傷を受けたことによって耳鳴りを起こしたり、耳が詰まった感じになり聞こえづらくなる外傷性難聴になったりすることがあります。

・耳に異物が混入・耳垢がたまっている

耳垢がたまっているとガサガサといった耳鳴りがしたり、就寝中にダニなどの小さな虫が耳に入ったりしたときにも耳鳴りが起こることがあります。

耳鳴りのタイプチェック

下記に該当する項目が多いほど、耳鳴りの症状は重度であると考えられます。心当たりがある方は、速やかに受診しましょう。

  • 耳鳴りのために物事に集中できない
  • 耳鳴りの音が大きくて人の話が聞き取れない
  • 耳鳴りに対して腹が立つ
  • 耳鳴りのために混乱してしまう
  • 耳鳴りのために絶望的な気持ちになる
  • 耳鳴りについて多くの不満を訴えてしまう
  • 夜眠るときに耳鳴りが妨げになる
  • 耳鳴りから逃げられないかのように感じる
  • 社会的生活(食事、娯楽など)が耳鳴りにより妨げられる
  • 耳鳴りのために挫折を感じる
  • 耳鳴りで自分がひどい病気であるように感じる
  • 耳鳴りのために日々の生活を楽しめない
  • 耳鳴りが職場や家庭での仕事の妨げになる
  • 耳鳴りのために、いらいらする
  • 耳鳴りで読書ができない
  • 耳鳴りのために気が動転する
  • 耳鳴りで家族や友人との関係にストレスを感じる
  • 耳鳴りから意識をそらすのは難しいと感じる
  • 自分一人で耳鳴りを管理するのは難しいと感じる
  • 耳鳴りのために疲れを感じる
  • 耳鳴りのために体のことが心配になる
  • 耳鳴りとこれ以上つきあっていけないと感じる
  • ストレスがあると耳鳴りもひどくなる
  • 耳鳴りのために不安な気持ちになる

耳鳴り治療に効果がある漢方薬とは?

・七物降下湯(しちもつこうかとう)

主に降圧薬と組み合わせて使用することが多く、高血圧にともなうのぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重感などの症状に効果的です。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

虚弱な体質の方に効果的で、耳鳴り、のぼせ、動悸などがあり、尿量が減少している人に用いられる処方です。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷え症で貧血の傾向がある方に効果的で、疲労感、下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを感じる方に用いられます。

漢方薬を使った耳鳴りの治療方法

・体内の水分を整える漢方

めまいを伴う耳鳴りを引き起こす原因の一つとして、代謝しきれない体内の余分な水分が、頭部で脳脊髄液や耳の内リンパ液の循環に影響をおよぼすため、といった説があります。
漢方薬の「苓桂朮甘湯」は、体内にある余分な水分を尿として体外に排出させるような利尿作用がありますので、耳鳴りに効果があると言われています。

・血の循環を整える漢方

体内の血液循環が悪いと何らかの理由により血流量が増減してしまい、充血や貧血などを伴う耳鳴りを引き起こすと言われています。
漢方薬の「釣藤散」は、血液の循環を促すような作用を持つため、耳鳴りにも効果が認められています。

・水分と血を整える漢方

冷え症や貧血、水分のめぐりが悪くなる水滞を解消するための漢方である「当帰芍薬散」に、桂枝、猪苓、地黄を加えた「五苓散合四物湯」は、上記どちらも該当する、またはどちらとも区分できないような場合の耳鳴りに効果が認められています。

すぐできる耳鳴りの予防方法

手軽に日常生活の中に取り入れることができる耳鳴り解消法をご紹介します。

・ストレスを取り除く

ストレスは万病の元です。悩みを抱えこまず、気軽に家族や友人に相談したり、趣味や運動、音楽を聞いたりするなど、自分の好きなことに費やす時間や機会を積極的に設けてみましょう。
一日のなかで短時間でもリラックスできるような時間を作り、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

・生活習慣を整える

睡眠不足や暴飲暴食は、自律神経の乱れを引き起こして耳鳴りを引き起こす場合があります。1日3食の食事、十分な睡眠といった規則正しい生活を取り入れ、運動と休息のバランスを心がけて生活リズムを整えましょう。

まとめ

耳鳴りは他の症状を伴ったり、日常生活が原因で引き起こされたりすることがあります。
耳鳴りに有効な漢方は他の症状も改善できる効果を含んでいる場合が多いので、自身の症状をよく理解し、適切な漢方を選択しましょう。

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