【掲載日】2022/04/12 【最終更新日】2022/04/15
頭痛の治し方!自分でできるマッサージから原因、予防法まで解説
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自分でできる!頭痛の時のマッサージ
頭痛は大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分類され、二次性頭痛は他の病気由来により引き起こされる頭痛のため、根源となる疾患を治療することが最優先となります。
一次性頭痛の原因は様々ですが、主に何らかの理由により拡張された血管が神経を圧迫することで痛みが生じます。そのため、血管を縮小させたり血流の循環を促したりすることで、頭痛を緩和できる場合があります。
今回は、手持ちが何もない状態でも頭痛をすぐに和らげたい時にオススメな、「ツボ押しマッサージ」による頭痛緩和法を説明致します。
なお、「ツボ押し」とは、人体に点在する「経穴(=ツボ)」と呼ばれる部分を刺激することを指します。東洋医学において「気」と「血」の巡りが体調を左右していると考えられており、その流れを「経絡」と呼んでいます。経穴はその経絡上にあり、経絡は人体において重要な神経・血管・内蔵上に位置していると言われているため、押すなどの刺激を受けることで関連する体の部位の調子を整えることができるとされています。
ツボを押す際は、手のひらや親指で気持ちがいいと感じる程度の力で、呼吸に合わせてやさしく押すと効果的です。
片頭痛の場合
・頭のツボ
攅竹(さんちく)・・・眉頭の内側のくぼみ
効果のある症状・・・目の痛み、目の疲労
・手のツボ
片頭点(へんとうてん)・・・薬指の第二関節部分
効果のある症状・・・ズキズキした痛み
合谷(ごうこく)・・・親指と人差し指の骨が交差するあたり
効果のある症状・・・体全体の痛みや肩こり
手三里(てさんり)・・・ひじを曲げたときにできる横ジワから手首に向かって指3本分のところ
効果のある症状・・・肩こりや寝違い
・足のツボ
通谷(つうこく)・・・小指の側面にある関節の手前
効果のある症状・・・後頭部の痛み
崑崙(こんろん)・・・くるぶしの外側とアキレス腱の間にあるくぼみ
効果のある症状・・・頭痛やめまい
足臨泣(あしりんきゅう)・・・小指と薬指の骨が合流するあたり
効果のある症状・・・頭痛、首や肩のこり、月経不順など
緊張型頭痛の場合
・頭のツボ
百会(ひゃくえ)・・・頭頂部あたり
効果のある症状・・・頭痛、肩こり、目の疲れなどに効果的です。
風池(ふうち)・・・耳の後ろにあるとがった骨と、後頭部のくぼみの中間で、髪の生え際あたり
効果のある症状・・・頭痛、肩や首のこり
天柱(てんちゅう)・・・首の骨の両側にある太い筋肉の外側のくぼみ
効果のある症状・・・頭痛、眼精疲労、顔のむくみ
完骨(かんこつ)・・・耳の後ろにある骨の膨らみ(乳様突起)の下の後ろ側
効果のある症状・・・頭痛、首のこり、顔のむくみ、めまい
・顔のツボ
太陽(たいよう)・・・目と眉、それぞれの端の中間点から指2本分外側にあるくぼみ
効果のある症状・・・頭痛、眼精疲労など
頷厭(がんえん)・・・髪の生え際に指をあて、口を開け閉めしたときに動きを感じられるところ
効果のある症状・・・頭痛、眼精疲労、耳鳴りなど
印堂(いんどう)・・・眉間の真ん中にあるツボ
効果のある症状・・・頭痛、鼻炎や眼精疲労、不眠など
・肩のツボ
肩井(けんせい)・・・首と肩先の真ん中にあって、肩の筋肉の中心
効果のある症状・・・頭痛、肩こりなど
頭痛の原因とは?
頭痛の原因は、血管の拡張による神経の圧迫によるものだと先述しましたが、血管の拡張はどのような理由によるものかを調査したところ、「肩こり」「目の疲れ」「首のこり」「睡眠不足」などが代表的なものとして挙げられ、心労やストレスなどの精神的な要素より肉体的な疲労が原因を占めていると考えられています。
特に、「肩こり」や「目の疲れ」を感じている方は、パソコンやスマートフォンを毎日使用している、あるいは長時間同じ体勢(主にデスクワーク)を取るような生活習慣であるケースが非常に多いことがわかっています。
※参照 エスエス製薬(株)調べ|半年に1回以上頭痛を感じることがある女性:723名
マッサージ以外の治し方・対処法とは?
頭痛が起こったら、以下の点に気をつけてみましょう。
①食べ物に気をつける
ポリフェノールや亜硝酸塩などは血管を拡張させる作用があるため、チーズなどの発酵食品やチョコレート・赤ワインなどを避けるようにしましょう。
②大きな音や光を避ける
頭痛を感じたら、なるべく外部からの余計な刺激を与えないことが大切です。早めに暗い静かな部屋で安静になりましょう。
③頭痛が起こったら早めに対処する
頭痛を感じる周辺部を冷やすことで、拡張した血管が収縮して痛みが緩和されます。また、頭痛程度でなるべく薬を飲まないようにしよう、と考えるのではなく、頭痛薬や鎮痛薬が手元にある場合は発症早期に服用することで効果が発揮しやすくなります。
④睡眠はしっかりとり、ストレスをためない
過度な睡眠や睡眠不足は疲労感が取れなかったり、ストレスを溜めこむとホルモンの変動に影響を及ぼしたりします。適度な睡眠を心がけ、定期的にリフレッシュするようにしましょう。
⑤カフェインを上手に使う
コーヒーや紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があります。しかし、飲み過ぎると覚醒して睡眠不足に陥ったり、逆に頭痛を誘発したりする要因となることもあるので注意しましょう。
まとめ
頭痛は気圧や天候の変化、心身の不調などをきっかけに起こるため、発症しないようにコントロールすることが難しい症状です。頭痛の特性や症状の特徴を理解し、即座に頭痛を和らげる対処法を身につけておきましょう。
著者情報

JCVN編集部
JCVNでは、病気やからだに関する様々な知識をコラムとして掲載しております。
また、ご覧いただく皆さまへ分かりやすくお伝えできるコンテンツをお届け致します。
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