【掲載日】2024/10/04   【最終更新日】2024/11/28

口内炎におすすめの薬をトラブル別に紹介!【2024年最新版】

口内炎とは

口内炎とは、口腔内の粘膜に発生する炎症であり、主に頰の内側や唇の裏、歯茎、舌などの部分に発症します。
炎症部分には楕円形の白い潰瘍、赤み、水疱などが見られ、患部が痛んだり飲食時にしみるような症状があります。
口内炎は大きく4種類に分類され、それぞれ発症原因が異なります。

アフタ性口内炎

口内炎の殆どに分類される最も一般的なタイプで、黄味がかった白色の小さな潰瘍が現れます。患部にズキズキとした痛みを伴い、食事や会話に軽度の支障をきたします。

ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスや水痘帯状ヘルペスウイルスが原因となり、唇や口の周辺に小さな水ぶくれができます。痛みのほか、数日間高熱が続いたりリンパ節の腫れを伴うことがあります。

カンジダ性口内炎

健康な人の口腔内や消化管に常在している真菌(カビ)の一種であるカンジダ菌が、免疫力の低下などの理由により口腔内に過剰繁殖してしまい、口腔内全体に白く柔らかい斑状の膜がみられます。痛みや不快感、苦味や金属味といった味覚症状、口臭などの症状が伴います。

外傷性口内炎

誤って舌や頬の内側を噛んでしまったり、矯正器具や入れ歯などの物理的な刺激により傷ついた粘膜に、細菌が繁殖して潰瘍やびらん状の炎症が発生します。痛みや腫れ、患部からの集結などを伴います。

口内炎の薬の選び方

口内炎の薬には、患部に直接作用するものや口腔内をケアする用途の薬など様々な形状タイプがあり、口内炎の症状によって適用される薬が異なります。
患部の範囲や症状により、どのタイプの薬が適切か薬剤師や医師に相談しながら判断しましょう。

口内炎の範囲が広いなら直接塗るタイプ

口内炎の患部に直接塗るタイプの口腔用軟膏は、口内炎が口腔内に広範囲に見られたり、分散して発症してしまった場合に効率的に使用できます。
チューブやスティックタイプなど持ち運びやすく簡単に使用できる容器に入っており、口腔内の患部に直接塗布することで薬剤が患部に高濃度で留まり続け、患部を保護しながら徐々に浸透するため、局所的な治療が可能となります。
また、口腔用軟膏の多くには有効成分であるトリアムシノロンアセトニドが含まれており、炎症や痛み、腫れを鎮める優れた抗炎症効果があります。

口内炎の範囲が狭いなら直接貼るタイプ

直接貼るタイプのパッチ薬は、薬自体が小さいために口内炎の炎症が小さい場合や、1か所だけ口内炎が出来てしまった場合に推奨されます。
多くのパッチ薬は二層の貼付剤となっており、表面上の層は唾液で溶けて透明なゼリー状となって患部を長時間保護し、有効成分トリアムシノロンアセトニドが含まれた層に食べ物や歯が直接当たらない設計となっています。また、万一パッチを飲み込んでしまったとしても、繊維成分であるセルロースで作られているため、飲み込んでしまっても消化されずに体外に排出されるので安心して使用できます。
一方で、軟膏と比べて粘着性が弱く、唾液や飲食によって粘着力が弱まったり、凹凸の形状がある患部には適さないなどのデメリットもあります。

他の薬と合わせて飲むなら飲み薬

口内炎の治療薬には飲み薬のタイプも存在し、上述の塗り薬や貼り薬と併用して使うことも可能です。
口内炎の飲み薬には抗炎症成分トラネキサム酸が配合されており、炎症を引き起こすメラニンを抑制することで口内炎の痛みや腫れを鎮める効果があります。
また、炎症に対して効果を発揮するカンゾウ乾燥エキスや、皮膚や粘膜の機能を正常に働かせるビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなども配合されており、免疫力の向上や自己治癒能力を高める手助けにもなります。

子どもや薬が苦手な方はうがい薬

塗り薬や貼り薬は口腔内に違和感を覚えるので苦手な方や、薬が嫌いだったり服用習慣を忘れがちな子どもの場合は、うがい薬やトローチがおすすめです。
うがい薬やトローチには、殺菌作用や抗菌作用、保湿作用などの効果があり、主に口内環境を整えることを目的としています。一時的な免疫低下やホルモンバランスが原因となる軽度の口内炎の場合には、発症後の口内環境を清潔に保ち炎症を悪化させないことで、薬を使わなくても短期間の内に自然に治癒できることもあります。

口内炎を予防するならポビドンヨード

うがい薬に含まれている有効成分ポビドンヨードにはヨウ素が含まれています。
ヨウ素には微生物の細胞内にあるタンパク質と結合し、微生物の核酸(DNAやRNA)を破壊する作用があるため、ポビドンヨードが含まれるうがい薬にはさまざまな細菌、ウイルス、真菌に対する強力な殺菌・消毒作用を持ち合わせています。
うがい薬を使ったうがいは口内炎の予防だけでなく、風邪をはじめとする感染症予防にも有効なので、日々の生活に取り入れてみましょう。

お悩み別!口内炎でおすすめの薬

通常の口内炎は1〜2週間で自然に治ることが多い症状です。
しかし、1ヶ月近く症状が治まらない、繰り返し発症する、痛みによって日常生活における食事や会話が困難であるなどの場合には、早めに薬を使用し、必要に応じて医師や薬剤師に相談することが望ましいです。
ひとくちに口内炎といっても様々なタイプがあり、それに準じて治療薬も様々なタイプが用意されていますので、症状や薬の形状の特性をしっかりと理解し、適切な治療薬を選びましょう。

直接塗るタイプの口内炎の薬(口内炎が広い方向け)

トラフル軟膏PROクイック 5g

トラフル軟膏PROクイック 5g
有効成分 トリアムシノロンアセトニド(0.1g)
効果 アフタ性口内炎
薬のタイプ 軟膏
用法・用量 1日1~数回、適量を患部に塗布

口内炎軟膏大正クイックケア 5g

口内炎軟膏大正クイックケア 5g
有効成分 トリアムシノロンアセトニド(0.1g)
効果 アフタ性口内炎
薬のタイプ 軟膏
用法・用量 1日1~数回、適量を患部に塗布

サトウ口内軟膏 8g

サトウ口内軟膏 8g
有効成分 アズレンスルホン酸ナトリウム(0.02%)、グリチルリチン酸(0.3%)、セチルピリジニウム塩化物水和物(0.1%)
効果 口内炎全般
薬のタイプ 軟膏
用法・用量 1日2~4回、患部を清浄にした後、適量を塗布

直接貼るタイプの口内炎の薬(口内炎が小さい方向け)

アフタッチA 10錠

アフタッチA 10錠
有効成分 トリアムシノロンアセトニド(0.025mg)
効果 アフタ性口内炎
薬のタイプ 貼付剤
用法・用量 1患部に1回1錠、1日1~2回白色面を患部に付着

トラフルダイレクト 24枚

トラフルダイレクト 24枚
有効成分 トリアムシノロンアセトニド(0.025mg)
効果 アフタ性口内炎
薬のタイプ 貼付剤
用法・用量 1患部に1回1枚、1日1~2回白色面を患部に付着

口内炎パッチ大正クイックケア 10枚

口内炎パッチ大正クイックケア 10枚
有効成分 トリアムシノロンアセトニド(0.025mg)
効果 アフタ性口内炎
薬のタイプ 貼付剤
用法・用量 1患部に1回1枚、1日1~2回、患部粘膜に付着

口内炎の飲み薬

トラフル錠 24錠

トラフル錠 24錠
有効成分 トラネキサム酸(750mg)、カンゾウ乾燥エキス(198mg)、ピリドキシン塩酸塩(50mg)、リボフラビン(12mg)、L-アスコルビン酸ナトリウム(500mg)
効果 口内炎、咽頭炎・扁桃炎
薬のタイプ 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回2錠、1日3回
7歳以上15歳未満:1回1錠、1日3回

ハレナース 9包

ハレナース 9包
有効成分 トラネキサム酸(750mg)、カンゾウエキス(198mg)、ピリドキシン塩酸塩(50mg)、リボフラビン(12mg)、L-アスコルビン酸ナトリウム(500mg)
効果 口内炎、咽頭炎・扁桃炎
薬のタイプ 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回1包、1日3回
7歳以上15歳未満:1回1/2包、1日3回

大正口内炎チュアブル錠 24錠

大正口内炎チュアブル錠 24錠
有効成分 トラネキサム酸(750mg)、グリチルリチン酸二カリウム(63mg)、ニコチン酸アミド(60mg)、ピリドキシン塩酸塩(50mg)、リボフラビン(12mg)
効果 口内炎、咽頭炎・扁桃炎
薬のタイプ 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回2錠、1日3回
7歳以上15歳未満:1回1錠、1日3回

口内炎のうがい薬

浅田飴AZうがい薬 100ml

浅田飴AZうがい薬 100ml
有効成分 アズレンスルホン酸ナトリウム(0.5g)
効果 口腔・咽喉のはれ、口腔内の洗浄
薬のタイプ 液状
用法・用量 1回につき10~13滴(約0.4ml)を水またはぬるま湯約100mlで薄めて1日数回うがい

健栄うがい薬P 50ml

健栄うがい薬P 50ml
有効成分 ポビドンヨード(70mg)
効果 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去
薬のタイプ 液状
用法・用量 1回につき2~4mlを水約60mlで薄めて、1日数回うがい

新コルゲンうがいワンプッシュ 200ml

新コルゲンうがいワンプッシュ 200ml
有効成分 セチルピリジニウム塩化物水和物(2.5mg)、グリチルリチン酸二カルシウム(2.5mg)、l-メントール(5.0mg)、チョウジ油 (0.25mg)、ハッカ油(1.5mg)
効果 口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去
薬のタイプ 液状
用法・用量 1回約1ml(ワンプッシュ)を約50mlの水で薄めて、1日数回うがい

口内炎の予防薬

チョコラBB口内炎リペアショット 30ml

チョコラBB口内炎リペアショット 30ml
有効成分 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(20mg)、セチルピリジニウム塩化物水和物(300mg)
効果 口内炎、のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ
薬のタイプ 噴射塗布剤
用法・用量 1日に数回、適量を患部に噴射塗布

パープルショット 30ml

パープルショット 30ml
有効成分 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(0.2mg)
効果 のどの炎症によるのどあれ・のどの痛み・のどのはれ・のどの不快感・声がれ、口内炎
薬のタイプ 噴射塗布剤
用法・用量 1日に数回、適量を患部に噴射塗布

イソジンうがい薬 120ml

イソジンうがい薬 120ml
有効成分 ポビドンヨード(70mg)
効果 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去
薬のタイプ 液状
用法・用量 1回につき2~4mlを水約60mlで薄めて、1日数回うがい

口内炎の薬を使用するときのポイント

多くの口内炎治療薬にはトリアムシノロンアセトニドが含まれており、ステロイドの一種になります。ほとんどのステロイドには、炎症を抑え痛みや腫れを和らげる優れた抗炎症作用がありますが、長期間かつ広範囲に使用を続けるとかえって免疫力が低下してしまい、感染症にかかりやすくなるほか、骨や臓器が弱くなってしまう副作用のリスクも持ち合わせています。
特に妊娠中・授乳中の女性、持病がある患者、子どもが使用する場合には必ず事前に薬剤師や医師と相談しましょう。

直接塗るタイプでの注意点

軟膏薬は患部に直接塗布するため、口腔内が清潔な状態で使用しましょう。
使用前には歯みがき、うがいなどで口の中を清潔にし、粘着性が弱くならないよう余分な口腔内の水分はティッシュ等軽く拭き取ってください。
軟膏を塗布する際は、指先や使用する器具(綿棒など)が清潔であることを確認してください。手や器具に細菌が付着していると、口内炎の状態が悪化する可能性があります。
軟膏を塗布するタイミングは、なるべく舌や唾液で軟膏が流れないように食後又は就寝前に使用すると効果的です。

直接貼るタイプでの注意点

直接貼るパッチタイプも、基本的な注意点は軟膏タイプと同様になりますが、パッチが貼られている間は成分が浸透されている状態なので、なるべく長く貼り続けていられる就寝前に使用するのが望ましいです。
また、パッチには表裏があるので、正しい面が患部に接触するように注意しましょう。パッチを患部に当てながら数秒間押さえ、ゆっくりと離すことでしっかりと患部に固定され、効果的に作用します。

飲み薬での注意点

飲み薬タイプの治療薬は、口内炎の患部に直接作用するのではなく、全身に免疫力を向上させるなどの作用を施して症状を緩和させます。
薬を体内に効率よく吸収させるために食後に服用できるものも多く、効果を最大限に引き出すことができる一方で、服用のタイミングを誤ると効果が薄れる可能性がありますので注意が必要です。
また、前述の塗り薬や貼り薬併用して使えるなどのメリットもありますが、飲み薬に含まれているトラネキサム酸は風邪薬などに含まれていることが多いため、風邪を引いているときなどは成分が重複しないように飲み合わせに注意しましょう。

口内炎のよくある質問

口内炎は、老若男女問わず多くの人が経験するごく一般的な症状です。
ほとんどの口内炎は自然に治ってしまうことが多いからこそ、意外と口内炎について知らないこと、わからないことがある方もいらっしゃいませんか?
口内炎に関するよくある質問とその回答についてご紹介いたします。

薬がないときはどうすればいい?

口内炎は、外傷や細菌の感染だけでなく、偏食や寝不足などをはじめとする生活習慣の乱れが続くだけでも発症することがあります。
口内炎ができてしまった場合は免疫力が低下している可能性がありますので、質の高い睡眠や食事を意識しましょう。
特にビタミンB群は粘膜を保護したり免疫機能を正常化する作用を持つため、ビタミンB群を多く含む食品(納豆、卵、うなぎ、マグロ、レバーなど)を意識して摂るようにしましょう。ビタミンB群の摂取は口内炎を早く治したい方や予防したい方におすすめです。

ロキソニンは効く?

ロキソニンは、頭痛や熱、関節痛や肩こりなどさまざまな痛みや炎症を抑える効果があり、市販薬として購入できるタイプもあるため、常備薬として用意していることの多い薬剤の一つです。
ロキソニンは口内炎に対しても炎症を抑える一定の効果が期待できますが、鎮痛効果の副作用で口内炎を治す粘液までも抑制してしまい、口内炎の治りが遅れたり痛みを悪化させたりする可能性もありますので注意が必要です。

病院に行った方が治りやすい?

口内炎は自然治癒や市販薬のみで治りやすい症状のため、病院で診察・治療を受けるまでには至らないといった考えた方が一般的です。
一方で、口内炎の原因パターンがある程度特定されているため、病院で診断を受けることで早期に原因を特定することが可能であり、原因に応じた抗炎症薬や抗菌薬による適切な治療を受けることができます。
口内炎の症状が長期で続いていたり、悪化して日常生活に支障をきたすことが続いている場合は、病院での受診も検討しましょう。

子どもに口内炎が出来たらどうする?

自宅で処置できる場合は、歯磨きやうがいなどで口腔内をできるだけ清潔に保ちましょう。また、ウイルス性の口内炎は口内が乾燥すると悪化してしまうので、水分を十分に摂取しましょう。
殺菌作用が高い梅干しを患部につけたり、1歳以上のお子様であれば傷の治りを促す作用があるハチミツを舐めたりすることも効果があります。
症状が長く続いていたり、口内炎とともに高熱やリンパの腫れなどの症状が出ている場合は、ウイルス感染を原因とする口内炎の可能性もあるため、総合的に診察をしてくれる小児科、または小児歯科でみてもらいましょう。

まとめ

口内炎は誰にでも発症する可能性のある身近な症状ですが、その治療や予防には口内炎の症状や発症原因を知る必要があります。
また、口腔内を清潔にし、生活習慣を整えるだけでも口内炎の予防になり、発症リスクを最小限に抑えることができますので口内炎に対するセルフケアも意識してみましょう。

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