【掲載日】2016/08/03   【最終更新日】2016/11/25

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、慢性呼吸器疾患の一つです。

死よりも恐ろしい病気としても知られおり、タバコなどが原因で肺に炎症が起こり、空気の通り道である 気道が狭くなる病気です。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)って何?

COPDは一つの病気ではありません。慢性気管支炎、肺気腫(はいきしゅ)、びまん性汎細気管支炎など、長期にわたり気道が閉塞状態になる病気の総称です。

慢性気管支炎

タンをともなった咳が特徴です。気管支に慢性の炎症やむくみ(浮腫)が生じ、タンが過剰になります。これを取り除くためにタンをともなうせきが出ます。たんの量が多くなると気管支が塞がれ、そこにウイルスや細菌が感染して、さらに炎症が広がります。進行すると気管支に空気が通らなくなり、その先の肺胞が壊れてしまいます。

肺気腫(はいきしゅ)

細気管支の先は、肺胞がぶどうの房のようについています。肺気腫はこの細胞の壁が崩れ、崩れた肺胞が大きく膨らんで弾力性や収縮性が低下する病気です。弾力性や収縮性が低下すると、息をはき出すときに肺が縮まりにくくなり、新しい空気を吸うことができないので、息切れを起こしやすくなります。

びまん性汎細気管支炎

気管支が枝分れしてだんだん細くなり、肺胞に入る手前の部分を呼吸細気管支と称しますが、この部分の慢性炎症のために咳、痰が出たり、息苦しくなる病気です。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因

COPDを引き起こす最大の原因は、本人がたばこを吸うこと(喫煙)です。また他人のたばこの煙を吸わされること(受動喫煙)も発症の原因となる可能性が指摘されています。
また、肺機能は加齢とともに、低下していきます。喫煙が加わると急速に低下が進み発症すると言われています。その他、ウイルスや細菌などの感染などがあります。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状

息切れやせき、タンなどの症状は、呼吸を行う臓器である肺がダメージを受け、酸素をとりいれることができないために起きてきます。

息切れ

階段や坂道を上がると息苦しくなったり、動くとつらくなったりします。

せき・タン

たばこを吸うたびに出る場合もあります。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査と診断

COPDの主な原因は喫煙(タバコ)です。喫煙歴の有無は、診断には欠かせません。また、診断にあたって、以下のような検査があります。
肺機能検査

肺の働きを調べる検査です。病院で測定する精密な方法と、スパイロメーターという器具を使って測定する簡易の方法があります。

血液検査

動脈の血液中に、酸素がどの程度充足しているかを調べます。採血して酸素と二酸化炭素の分圧を調べる方法と、指にパルスオキシメーターと呼ばれる器具をつけ、酸素量のみを調べる方法があります。

胸部X線写真

合併症の有無を調べ、診断を絞り込んでいきます。

心電図

呼吸困難と心臓との関係を調べていきます。

 

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