【掲載日】2016/07/29 【最終更新日】2023/06/21
「高血圧」ってどんな病気なの?
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監修者
内科医・公衆衛生医師
成田亜希子医師
「高血圧」ってどんな病気なの?
血圧とは、血液が血管の中を通るときに、血管にかかる圧力のことです。心臓は、ポンプのように毎分60~100回ぐらい、血液を血管へと押し出しています。これが、手首などをさわるとドクンドクンと打っている脈拍です。心臓が収縮して血液を押し出した瞬間は、血管にいちばん強く圧力がかかります。これが『収縮期血圧(最高血圧)』です。そして、収縮した後に心臓がひろがる(拡張する)ときには、圧力がいちばん低くなります。これが『拡張期血圧(最低血圧)』です。
収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが高くても、高血圧と定義されます。
高血圧は「サイレント・キラー」と呼ばれる恐ろしい病気
病気になったら、何か熱っぽくなるなど、何かしらの症状が体に出るので、すぐ気づきますよね?
高血圧の場合は、自覚症状はほとんどといっていいほどないので、合併症を引き起こして初めて発見される…なんてことも多いのです。サイレント・キラーを直訳すると「物静かな殺人犯」という意味になりますが、まさにその名の通り、症状がほとんどないままに、長年かかってひそかに血管をむしばんでいくのです。
日本人には高血圧の人がとても多くて、約2,400万人もの人が治療を受けています。しかし、高血圧は自覚症状がほとんどないため発症に気づいていない人も含めれば、実際はもっと多くの人が高血圧であると考えられています。高血圧は動脈硬化を引き起こし、心臓病や脳卒中など命に関わる病気の引き金となることも少なくありません。高血圧は誰もがなる可能性がある病気です。定期的に健康診断などで血圧をチェックしましょう。
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