【掲載日】2021/09/17

子宮頸がんの原因は?なりやすい人の特徴や症状などを詳しく解説!

子宮頸がんの症状

子宮頸がんとは、子宮の入り口にある「子宮頸部」に発症するがんです。子宮頸がんは子供を産み育てる年代に多く見られ、特に40歳までの罹患率は乳がんより多く認められています。
早期にはほとんど自覚症状が見られないものの、がんの進行過程が遅く、進行するに従って性交後の出血、不正出血、おりものの異変や増量などの症状が見られるようになり、さらに進行すると下腹部痛や腰痛、背部痛を伴うこともあります。
また、子宮頸がん(0期も含む)に罹患する女性は2000年以降急激に増えており、日本では年間約34,000人の女性が子宮頸がんに罹患していると言われ、内8%が死に至ると言われています。

子宮頸がんの原因とは?

性交渉などによって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が関係しており、約200種類の型がある中でがんに発展する可能性のある高リスク型(16型, 18型, 31型, 33型, 35型, 39型, 45型, 51型, 52型, 56型, 58型, 59型, 68型)が原因とされています。
性交経験のある女性の約8割は生涯で一度は感染経験があると言われ、子宮頸がん患者の約9割から検出されています。男性女性問わず感染するありふれたウイルスではあるものの、多くの場合は発症することなく自己免疫の作用によって自然に消滅しますが、ウイルスは血液中に入ることが無いため免疫に記憶されず、自然に抗体ができません。そのため、HPVを排除しても繰り返し感染することがあります。

子宮頸がんになりやすい人の特徴は?

子宮頸がんは高リスク型HPVが感染し、さらに保持し続けることでゆっくりと増殖し、がんに進行する可能性がある細胞が増えてくる異形成と呼ばれる状態となり、最終的にがんが発症します。
性交経験がある女性のほとんどが感染すると言われますが、自身の免疫機能が何らかの理由で低下しウイルス耐性が弱まってしまうことで、長期間ウイルスを保有してしまうことが、子宮頸がん発症のリスクとなります。その他にも、喫煙者や多産経験、経口避妊薬の服用、初回性交年齢が若いなどといったことも感染リスクが高まる要因と考えられています。

性交未経験でも子宮頸がんになる?

性交渉経験がなくとも子宮頸がんになることがごく稀にあります。子宮頸がんを発症させる原因のHPVが関与しない特殊腺がんは、分泌物を放出する上皮組織や腺を含む組織や臓器のすべてから発生するもので、とくに胃腸、肺、乳腺、甲状腺、子宮などから発症します。

子宮頸がん発症までの過程

HPV感染

性交渉などによってHPVが子宮頸部に感染します。性交渉の経験がある場合は、大半の女性が少なくとも1回以上感染するといわれていますが、ほとんどの場合、自身の免疫作用によってウイルスは消滅し、感染から1~2年以内に検出されなくなります。

持続感染

HPV感染者のうち、自己免疫力が低下しているなどの様々な要因により、約10%はウイルスが排除されずに長期間持続感染します。

異形成(前がん病変)

持続感染した人のなかで、子宮頸部細胞の一部ががん化しやすい状態となる異形成に移行することがあります。異形成には、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成といった段階に分類され、軽度~中等度異形成では自然治癒に至る場合もあるため経過観察となりますが、2年以上を目安とした長期間存続する中等度異形成の場合は治療を行うこともあります。

治療対象となる前がん病変

細胞の変化度合いが高いものは高度異形成、がん細胞が子宮上皮内に滞留するものは上皮内がんと呼ばれます。また、上皮内がん・高度異形成・中等度異形成までを総称して高度前がん病変と呼ばれます。

子宮頸がん

がん細胞の範囲が子宮の間質と呼ばれる部分まで広まったものを、浸潤子宮頸がんと呼びます。

子宮頸がんの検査方法

子宮頸がんに至るまでには、HPVの感染から進行までが遅く、発症までに長い期間を必要とするため、
2年に1回を目安とした定期的な検診や、不正出血や下腹部の痛みといった異変が見られた際に速やかに診断を受けることで早期発見に繋がります。具体的な検査方法は以下のとおりです。

細胞診

外子宮口と呼ばれる子宮の入口付近を、綿棒やブラシ、またはヘラのような器具で細胞を採取し、顕微鏡で正常な細胞かを確認します。通常は細胞診のみを実施し、この結果によって疑わしい場合に他の方法での検査を行います。

組織診

細胞診で異形成やがんの疑いがある場合、疑わしい部分から小さな組織を切除し、顕微鏡で診断します。この検査では、痛みを感じたり、出血したりすることがあります。

コルポスコープ

コルポスコープという拡大鏡で、子宮頸部の粘膜表面を拡大し、詳細に患部を観察します。異常が疑われる部位の組織を特定した後、組織診を行います。

超音波(エコー)検査

体の表面や腟の中にむけて特殊な機器から超音波を出し、臓器で反射した超音波の様子を画像に変換して観察します。子宮頸がんの性質や状態をみたり、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や、別の臓器やリンパ節への転移の有無を調べたりします。

CT、MRI、PET検査

子宮の周囲にある組織へのがんの広がりや、リンパ節、肺や肝臓といった他の臓器への転移を調べる際に行います。

子宮頸がんの治療法

子宮頸がんの治療方法は、主に手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)によって行います。子宮頸がんの状態や進行期(ステージ)と患者のステータス(年齢、術後の妊娠希望、基礎疾患の有無)などにより、最適な療法を採用します。

子宮切除

進行期が1A1期の患部が小さく初期の段階の場合に選択します。
「円錐切除術」は、将来妊娠を希望する場合に選択され、がんのある子宮入口付近の組織のみを円錐状に切除します。また、異形成の場合はレーザーなどで病変部を焼くだけの治療法もあります。
妊娠の希望が将来的にない場合は「単純子宮全摘出術」を採用し、開腹した後に子宮、卵巣、卵管を摘出します。
進行期1A2期から2B期の場合は、子宮周辺の組織に少し広がっているため、「広汎子宮全摘出術」を選択します。子宮、卵管、卵巣のほか、症状によっては腟や子宮周囲の組織を含めた広い範囲を切除します。

放射線治療

子宮摘出を希望しない場合、あるいは摘出後に再発するリスクが有る場合は放射線治療または化学療法を採用します。放射線治療の副作用として胃腸障害、下痢、皮膚炎、腸閉塞などがあり、また、抗癌剤の副作用として吐き気の他に血液毒性(好中球減少、貧血、血小板減少)や腎毒性などがあるため、患者のステータスに合わせて行われます。
「外照射」は、リニアックと呼ばれる大型の機械で、外部から体内の病巣部へ放射線を照射し、1日1回の治療を1ヶ月以上かけて行います。
「腔内照射」は子宮内に治療用器具を挿入し、子宮の中から集中的に放射線治療を行う方法です。通常週1回、計4回程度行います。
「化学療法」は、抗がん剤を用いて体内のがん細胞の増殖の抑制を狙います。主に点滴投与となりますが、経口剤、筋肉注射での投与方法もあります。また、子宮頸がんがその他の臓器へ転移している場合にも化学療法が採用されます。

子宮頸がんの予防法

子宮頸がんにかかわらず、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、標準体形、感染予防が基本的な対策となります。
HPVの感染対策として、HPVワクチンの接種が挙げられます。ワクチンは既に感染しているHPVを排除する作用や、病変やがん細胞を治癒する効果はありませんが、子宮頸がんの原因となる型のHPVの感染防止として効果的であり、9歳から接種が可能なため性交渉経験のない時期に接種することが望ましいです。

子宮頸がんは早期発見が大切!定期健診は必ず受けましょう

20歳以上は2年に1回子宮頸がん検診を受けることが望ましいとされています。検診内容は、問診にて不正性器出血や腹部の痛み、妊娠および分娩歴、月経の症状、過去の検診受診歴などを確認します。問診結果によりがんと疑わしい点が見られた場合に、子宮頸部の細胞診などの精密検査を受けます。
早期発見した場合は、子宮頸部の異常な組織だけを取り除く治療で済むことが多いため、定期的な検診を心がけましょう。

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