慢性腎臓病(CKD)の診断基準
慢性腎臓病(CKD)の定義は、IgA腎症、糖尿病性腎症、腎硬化症など原疾患に関わらず、尿たんぱくが出ているなどの腎疾患の存在を示す所見がある または 中等度以上の腎機能低下(GFR<60) のいずれかが3ケ月以上持続する場合に慢性腎臓病(CKD)とされます。
慢性腎臓病(CKD)の分類
病期ステージ | 説明 | GFRの値 |
---|---|---|
0 | 腎障害がなく、GFRも正常であるが、 高血圧、糖尿病など慢性腎臓病になりやすい状態が存在する |
≧90 |
1 | 腎障害は存在するが、GFRは正常または正常より高い | ≧90 |
2 | 腎障害が存在し、GFRは軽度に低下 | 60~89 |
3 | GFRが中等度低下 | 30~59 |
4 | GFRが高度に低下 | 15~29 |
5 | 腎不全 | <15 |
腎臓の機能が低下して健康な人の10%以下、GFRが10mL/min未満になると、腎臓の機能を代行する人工透析(とうせき)療法が必要になります。
治験ボランティア登録はこちら
関連項目
疾患
検査データ
著者/監修者情報
医学ボランティア会JCVN 事務局長
清水 陽介
JCVNでは、病気やからだに関する様々な知識をコラムとして掲載しております。
また、ご覧いただく皆さまへ分かりやすくお伝えできるコンテンツをお届け致します。