

横浜こどもホスピスの隣接地には緑豊かな野島公園が広がっています。園路沿いに植えられているプラタナスの木々の葉もすっかり秋色に衣替えをし、黄金色に輝くその様は、秋の深まりを静かに感じさせてくれています。
夏には草花が青々と咲き誇っていたうみとそらのおうちの庭にも、赤や黄色の落ち葉が積もりはじめ、ほうきを動かすたびに秋の訪れをしみじみと感じました。
清掃が終わると過去の新聞記事等の整理をしました。
近隣住民の方からの「新聞を読みました。応援しています。」という励ましの言葉が綴られた手紙や、寄付支援者の方が見つけて送ってくださった雑誌の記事の切り抜きがたくさん保管されており、このおうちが大勢の方に温かく見守られ続けてきていることが伝わってきました。
横浜こどもホスピスは、設立からまもなく4年を迎えようとしています。設立の大きな原動力となったのは、小児病棟に勤務されていた看護師の方からの遺贈を受けたことと伺っています。設立者である代表理事の田川さんは2003年から活動を始め、「病気のお子さんやそのご家族に寄り添い、家族で安心して楽しく過ごすための場所を作りたい」というたった一つの強い願いを胸に、現在まで活動されてきました。
その願いに、病院関係者・地域住民の方々、土地の提供に向けて尽力された行政に携わる方々、支援企業、そして募金やチャリティ活動に参加頂いた方から海外ホスピスの方まで、本当にたくさんの人々が賛同し、今日に至るまでの形を作り上げたのだなと思うと胸が熱くなりました。
作業を終える頃には夕暮れが訪れ、関東学院の学生さんの歩く姿が茜色に染まり、川沿いの家からこぼれる灯りが一枚の絵画作品の様に映りました。病気の子どもたちの目に映る風景も美しくあってほしいと思いながら帰路につく一日でした。

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