9月は世界小児がん啓発月間です。
小児がんには、白血病・脳腫瘍・悪性リンパ腫・神経芽腫などをはじめとする、多様な種類があります。日本では、年間約2,000~2,500人が「小児がん」と診断されており、近年の医療技術の発展によりおよそ8割が治癒するようになってきているそうです。しかしながら、他の病気に比べて小児がんは患者数が少なく、治験の実施も難しいほどの希少疾患であることから、残りの2割の方は十分な治療法が確立されないまま命を落としているのが現状です。また、小児がん治療の多くは、成人よりも強い治療を成長期に施すため、治療が終わっても成長発達の異常や神経系の異常、その他臓器の機能異常といった「晩期合併症」と呼ばれる様々な健康障害に悩まされることも多く、長期に渡るフォローアップが必要となります。
【小児がんと向き合っている子どもたちの未来がゴールドのように輝くように】という願いを込めて、毎年9月は世界中の象徴的な建造物や記念碑が啓発カラーである金色に輝きます。横浜市内でも10か所がゴールドにライトアップされる中、横浜こどもホスピス~うみとそらのおうちも鮮やかにライトアップされていました。
その日に一緒に掃除をしたボランティアの方は「うみとそらのおうちに来る子どもたちのキラキラした目が忘れられません。」と何度も仰っていました。私も、遊びに来る子どもたちの好奇心や発想力に触れるたびに、その無邪気で活動的な様子を目の当たりにすると本当に愛らしいと感じます。この活動が世界中で啓発月間として毎年継続されることで、1人でも多くの人が小児がんに関心を示してくれるきっかけになったら良いなと思います。日本では小児がんの患者さんや小児がんサバイバー、その家族に対する社会的理解は、まだ十分とは言えません。だからこそ、こうしたイベントを通じて社会全体が配慮を持ってサポートできるよう、一人ひとりの思いやりと共に公的制度としても支援が進む社会になることを願っています。そして治療を待っている人々に1日でも早く治療法や治療薬が届くよう祈りながら、本日の活動を終えました。
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