清掃・事務作業参加

その日の天気は大荒れでした。

海風が吹き荒れ、大雨が叩きつける中、傘を握る手に力が入ります。いつもより長く感じるその道のりの先に、いつもと変わらないうみとそらのおうちが見えました。暖かく明るい部屋の中に入り、迎えてくれたスタッフさん達の顔を見ると、寒さと強風でこわばった体が次第に和らいでいくのを感じ、心からほっとしました。

掃除や事務作業が終盤に差し掛かり、フロア全体を確認していると色々な場所に太陽の絵が飾られていることに気が付きました。NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトのロゴの中には太陽のイラストが使われています。
スタッフさんにイラストについて話を伺うと、「太陽は病気のこどもにも誰にでも、平等に照らしている。応援アンバサダーである阿部ニィーナさんの陽だまりの様な温かみのあるイラストは、うみとそらのおうちのコンセプトにぴったりだと思いロゴに採用した。」と仰っていました。
実際に利用者さんが来ている時、スタッフさんの後ろでお手伝いをしていると、その周りでは常に笑い声や遊んでいる物音が絶えず聞こえており、穏やかで優しい時間が流れているのを感じます。
利用者さんとその家族一人ひとりに向き合いつつ、看護師さんならではの心遣いをしながら笑顔を向けるスタッフさんは、まさに優しい太陽の様に感じました。