

野島公園の青々と茂る木々の隙間からアブラゼミの鳴く声が響き渡り、その声は真向かいに位置するうみとそらのおうちにも、本格的な夏の到来を告げているようでした。
この日は、フロア清掃と寄付金受領証明書の発送作業をお手伝いしました。
寄付金受領証明書の作成を進めていると、これから遊びに来るご家族を迎えるために、代表理事の田川さんがトルティージャとパエージャを作ろうと準備を始めていました。
「トルティージャ」は、卵・玉ねぎ・じゃがいもを使ったスペイン風オムレツで、スペイン料理の定番です。「パエージャ」は、日本では「パエリア」の料理名で広く親しまれていますが、スペインでの生活経験がある田川さんからすると、「パエージャ」の呼び名の方がしっくりくるのでしょう。本場のスペイン料理を子どもたちに楽しんでもらいたいと、別のスタッフの方々と海鮮の下準備をされていました。「海が見える庭からパエージャに入れる野菜を収穫してこよう」と話しながら、忙しなく動き回るその姿からは、子どもたちを喜ばせたいというワクワクした気持ちが伝わってきました。
しろくまキッチンは、IHコンロと流し台の対面部分が一段低く設けられた調理台となっており、車椅子のお子さんや座って作業をするお子さんでも無理なく手を伸ばせる高さに設計されています。大人が火を使っている間も、向かいの子どもの様子を見守ることができ、家族で顔を合わせながら会話を楽しんで調理ができる構造なので、家族みんなで同じ時間を共有できるように工夫されたキッチンがとても素敵だなと感じました。
発送作業が終わる頃には「みんなのホール」中に、ローストされたシーフードの香ばしい香りが広がっていました。「一緒に料理を作って食卓を囲む」。そんな何気ない日常でも、お子さんの体調や生活環境によっては、思うように叶わないご家庭もあるかもしれません。ご家族みんなで野菜を切り、調理をしながらも会話を弾ませ、そして出来上がった料理を広いテーブルでゆっくり楽しむ。このおうちでしか味わえない特別なひと時を過ごしていただけたら…。きっと素敵な夏の思い出になるだろうなと思いながら、私も美味しそうな香りにお腹を空かせながら、ご家族の到着を心待ちにしていました。

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