うみとそらのおうちの外には、シンボルツリーのヤマモモの木があり、初夏には赤くて小さな実をつけます。そして、芝生の庭には大きなブランコ、反対側には花壇やプランターも置かれており、年間を通して季節の移ろいを感じられるようにと、多くの方々の手によって芝生や植栽の手入れ・管理がなされています。春や秋口の穏やかな晴れの日には、このきれいな庭でご家族がピクニックを楽しむこともでき、明るい陽だまりに身を置いて穏やかなひとときを過ごされるご家族の姿も見られます。
その日は、お庭ボランティアとして雑草の草抜きや植栽の手入れに参加しました。
芝生は子どもが裸足で歩き回ったり寝転んだりできることをコンセプトとしている為、直に肌に触れることを考慮して除草剤を使わないのだそうです。
5月の穏やかな天候の中で、芝生にしゃがみこみ、『フーフー』と息をつきながらクローバーや雑草を抜いていると、山のように積み上がったクローバーを見つけた利用者のお子さんが、「なんだか美味しそう。何をしているの?」と声をかけてくれ、一緒に草むしりを手伝ってくれました。クローバーを掘り起こした土の中からダンゴムシが出てくると、その子は自分の手のひらに乗せてその感触を楽しんでおり、子どもらしく無邪気に遊ぶ姿を大人たちは目を細めてやさしく見守っていました。
草むしりを終えると、ナス、オクラ、トマト、パプリカ、サツマイモ、シソ等の野菜苗の植え付け作業にとりかかりました。この取り組みは、「子ども達が自分の手で収穫した野菜を食べてもらいたい、自然に対しての好奇心や探究心に寄り添いたい」という想いでスタッフさんが考案した企画で、その想いに賛同された多くの企業や個人のご厚意によって毎年苗が提供されるようになったそうです。
帰り際に車の窓から笑顔でずっと手を振ってくれたお子さんを見かけたので、思わず私も全力で手を振り返しながら見送りました。
このお庭でのひとつひとつの経験が、そのお子さんの今後の人生において心を豊かに する糧になってほしいと願っているうちに、ふと気づけば、私自身も自然と笑顔が溢れていました。
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