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高血圧のQ&A一覧
主な高血圧のQ&Aです。病気の基礎知識とあわせてご活用ください。
高血圧の症状・検査値について
質問をクリックされますと、回答が表示されます。
Q1:血圧の正常範囲はどの程度ですか?
A. 血圧の正常範囲としては、WHOをはじめとする国際的な基準や、日本高血圧学会の高血圧治療のガイドラインなどがあり、これらの基準に則り、健康診断や外来では、収縮期血圧(上)が130mmHg未満かつ拡張期血圧(下)が85mmHg未満、家庭血圧においては収縮期血圧が125mmHg未満かつ拡張期血圧が80mmHg未満が正常となっていることが多いと思われます。
Q2:血圧がどの程度まで下がれば治ったといえますか?
A. 現在では、若年・中年では収縮期(上)血圧130mmHg/拡張期(下)血圧85mmHg未満、高齢者では140/90mmHg未満となります。 糖尿病・腎障害のある方・心筋梗塞後の方では130/80mmHg未満、脳血管障害のある方では140/90mmHg未満に血圧を下げることが勧められています。 食事療法、運動療法や薬の服用によって、この目標値まで血圧が下がり、その状態を長く続けることができた方の中には、薬を減らしたり、中止できる方もいらっしゃいます。
Q3:健康診断ではいつも高く、家では正常範囲ですがなぜですか?
A. 医師や看護師の白衣を見て緊張して血圧が上昇してしまう白衣高血圧といわれているものです。 自律神経に異常がある場合や、精神的に緊張しやすい人に多く、外来患者さんの約2~3割がこの白衣高血圧といわれています。 最近の研究で、白衣高血圧者は、短期間では正常血圧者とまったく変わりませんが、長期間追跡すると、持続性高血圧へ進展しやすく、また心臓・脳血管障害、腎臓障害が生じやすいことがわかりましたので、定期的に医療機関を受診して、経過を観察する必要があります。
Q4:家で血圧を測る際の注意点を教えてください。
A. 測定は、朝(起床後1時間以内、朝食前、降圧薬の服薬前)と夜(就寝前1時間以内)の2度、1~2分の間隔をおいて複数回行うのが望ましいと言われています。 初回は値が高くなりやすいので、お医者さんによっては2回目の値、または2回目と3回目との平均値をとるとの考えもあります。
Q5:血圧が下がりすぎると、害はないのでしょうか?
A. めまいや立ちくらみなどを感じたり、収縮期血圧(上)が100mmHgよりも低くなったりするようであれば医師に相談しましょう。